長期インターンは好きの角度を見つける時間#全員が楽しめるをデザインする男子

The following two tabs change content below.

白石 大樹

【早稲田大学(20卒)】【Inno-BUTAライター】大学受験の挫折やフィリピンでのボランティア経験より形成された《尽力》という価値基準を基に、長期インターンの紹介事業に従事。エージェントとして通算100名以上の学生とキャリア面談を実施する傍ら、NPO法人で難民支援にも取り組んでいる。

長期インターンやキャリアに関するご相談はLINE@へ!
友だち追加

今回は、明治大学(法/4年)の伊藤 詩恩(いとう しおん)さんにインタビューをしてきた。

 

「長期インターンをやって、人生が変わったと思います。」

 

そう話をする彼の大学時代の経歴を簡単に紹介する。

 

大学1・2年時は法律に携わる仕事に就くことを夢見て勉学に励んでいた。しかし、「本当に自分はこれをやっていきたいのか?」と思い立ち、選択肢を拡げるために新たな挑戦を決意。そこで大学3年の夏から4年の3月にかけて、電鉄系のリノベーションの会社でマーケティングやSNS広報の長期インターンに取り組んだ。

 

その後、その経験から空間やコミュニティデザインに興味が湧き、就活では企業のオフィス仲介と内装のデザインをする会社に内定。現在は内定先でインターンをする傍ら、渋谷にあるインキュベーション施設の運営に携わるなど、精力的に活動をされている。

 

法学と空間デザイン。あまり関連性の無いように思える領域に進むことを決意した彼だが、実は根底にある想いは一貫している小さい頃から形成された想い、それをどう仕事に置き換えるのかを考えて今に至っている彼のストーリーは、自分らしく生きることに悩む大学生に是非とも見て感じて欲しい

 

そんな彼の想いとは何だろうか。長期インターンを始めた動機や目的を皮切りに、取材を始めた。

「全員が楽しめるように」という想いのルーツ

(高校時代の写真)

だいき
そもそも、なぜ長期インターンを始めようと思ったのですか?
伊藤さん
それをお話する前に、僕がなぜ大学で法律を学ぶことにしたのかという話をしても良いですか?(笑)

だいき
良いですね(笑)その部分聞きたいです!
伊藤さん
昔から人のことを考えるのが好きで。高校の部活動や大学のサークルでも、「全員が気持ちよく楽しめるために」ということばかりを考えていました。

それを実現するにはルールが必要だと思っていて、そこから法律に興味を持つようになりました。

伊藤さん
ただ、(自分自身の勉強不足もありますが)自分の学んでる法律が、日常のちょっとした場面にそこまで関係しているように思えなかったり、座学で終わってしまう印象を受けて。

それで、その方面の仕事に就くことにあまり魅力を感じなくなってしまいました。

だいき
なるほど。確かに法律が紐づくイメージは湧かないですね。それでいくと、「全員が気持ちよく楽しめるために」という想いは何か原体験があったんですか?
伊藤さん
僕のルーツは両親ですね。

両親が不仲で、よく喧嘩をしていたと話す彼。5歳下や10個下の兄弟が、両親の喧嘩を避けるように部屋に閉じこもる姿を目の当たりにしてきた。

伊藤さん
自分が長男なのもあって、両親の顔色を伺ったり、弟たちの顔が引きつっているのを気にしたり、とにかく色んな感情を読み取ることに力を使っていました

それが染み付いたのか、学校など外のコミュニティでも、知らず知らずのうちに人の気持ちに敏感になっていきましたし、それが自分の行動に大きな影響を与えるようになったと思います。

例えば、彼は自分の出すアイディアが30人中29人楽しんでくれるとしても、残りの1人のことが気になってしょうがないらしい。実際に、「自分が関わるコミュニティでは、僕を含めた29人がその1人の想いを無視するのではなく、少しでも理解を持っている状態に出来れば良いし、ちょっとした声かけなどでその1人が抱えるモヤモヤを少なく出来るような人でありたいと思う。」と話をしてくれた。

 

なるほど。「全員が楽しめるように」というのが彼の想いであり、価値基準であるようだ。

分の看板って何だろう?

(長期インターン先での写真)

だいき
では戻りますね。長期インターンを始めた理由や目的は何でしたか?
伊藤さん
結果論的な部分も正直あるんですけど、自分の中に1枚の看板を作れたらと思っていました。
だいき
1枚の看板?
伊藤さん
例えば、白石さんだったら人材紹介について僕より詳しそうだなとか、僕だったら空間やコミュニティについて何か知っていそうだな、興味あるんだろうな、といった状態を作ることですね。

伊藤さん
とにかく「自分がどの領域、もしくはそれに近い人間なのか?」みたいなのが、外の人から分かるような状態に出来たらと思っていました。

なので、長期インターン自体は「就活のため」という感じで取り組んでいた意識は無いですね。

だいき
なるほど。専門性というか、ブランディングに近い。

仕事としてお金等の責任が伴う社会人と学生の長期インターンでは…と謙遜気味に話す彼。しかし、自分の中にそうした看板を作れたことが、彼にとって大きかったようだ。

伊藤さん
ある種、その会社で働いていること自体も自分の看板ですけど、「会社という括りが無くなった中でも、自分の看板と言えるものは何だろう」と考えるようになりました。

だいき
そうして自分自身をある意味、見つめ直せるようになった要因は何ですか?

実は、その会社で初めての長期インターン生であり、当時は職場に彼しか長期インターン生がいなかった。何が正解なのか分からないまま業務を遂行する中で、自分が彼ら(会社や組織の人間)に提供出来るメリットが無いのではないかと感じていたそうだ。会社の中で、どう自分が有益な存在になれるかを模索したという。

 

また、今でも尊敬するインターン先の方に「詩恩くんなりの何かを見つけられるといいね」と言ってもらったことが大きかったという。

伊藤さん
よく考えたら会社の中で「そもそも詩恩くんって何で来たの?」と聞かれた時に、語れなかったんです。それに気付いた時に、このままではいかんなと思いました。

「全員が楽しめるように」×デザインという選択肢

(長期インターン先での写真②)

だいき
でも、なんで空間やコミュニティデザインなんですか?
伊藤さん
自分が関わる誰かが幸せになるとか、楽しくなるとか、そういったことが自分の生きがいだと気付けたときに、それをどう仕事に置き換えられるのかを考えました
伊藤さん
長期インターン先がリノベーションの会社だったので、建築も好きだし、何より空間が人の動きを掌握していることに気付けたんですね。

例えば、白石さんがインタビューをこの場(都内のとあるカフェ)に選んだのも、何かしらの感性が働いていると思っていて。

そう言われてみると確かに、少し暗めで自由に本が読める、お客さんが自分らしく過ごしている(印象を受ける)この場は、人目が気になる僕故に選んでいるのかもしれない。

伊藤さん
空間って人にかなり影響していて。自分の内定先がオフィスの仲介と内装のデザインを主にやっている会社なんですけど、働く場って一番色々な人がいるし、人生の中でも多くの時間を費やすはずなのに、働くことに対してマイナスに考えている人が僕の周りでは多くて

だいき
僕の親父なんて、まさにそうです(笑)
伊藤さん
モッタイナイじゃないですか。そういったものを空間とかコミュニティのあり方を考えることで、より楽しいものに出来たら良い。オフィスは色んな人の想いを考えて作るので、自分に合っていると思います。

えではなく、好きの角度を見つけよう

(現在取り組んでいる、インキュベーション施設の運営)

 

過去の原体験から形成された想いをもとに、それをどう仕事にするのかを模索した彼の長期インターン経験は、自分らしく生きることが問われるようになってきた昨今において、将来のキャリアについて悩む大学生に届けたいエピソードであると、個人的に考えている。

 

「長期インターンは就活のためだけではなく、自分自身を見つめるキッカケ作りと、将来のキャリアを踏み出す一歩にもなる」という、いわば弊メディアの目指していたロールモデルだ。

 

だからこそ、こんな質問を投げたくなった。

だいき
最後になりますが、詩恩くんにとって長期インターンとは何ですか?
伊藤さん
プロフェッショナル的なあれですよね?(笑)
伊藤さん
好きの角度を見つける時間。自分の好きな角度、つまり、こういうことをやっていきたいというものを探す時間だと僕は思います。
だいき
好きの“角度”っていうのが、また面白いですね。
伊藤さん
だって、絶対に迷うじゃないですか!(笑)

もっと上の世代の人でも迷ったりしているのに、僕たちの年代で絶対に答えを見つけなきゃいけないと考える必要は無いと思うんです。

だいき
僕もそう思います。就活等で企業に訪問した際に、「ビジョンとかやりたいこととか全然決まってないね」とか言われることあるんですけど、僕的には「22歳の若造の時点で”人生の答え”を決めたくない」と思っています(笑)
伊藤さん
ただ、選択肢が拡がるだけだと大変だし、いつか自分の「これだ!」と思えるものが見つかるので、その時に何かの引き出しが使えるように、好きと思える角度さえしっかり持てていたら良いんじゃないかなと思いますね。

伊藤さん
今はその角度がかなりしっかりしてきたので、色んなお誘いもあったり繋がりが出来たり…。それってめちゃくちゃ楽しいんです(笑)

長期インターンはそんな好きの角度を見つけられる良い機会だと僕は思っています。

本日は明治大学(法/4年)の伊藤 詩恩さんにインタビューをしてきた。

 

小さい頃から家庭の影響で醸成された「全員が楽しめるように」という想い。その想いをベースに長期インターンで空間やコミュニティデザインを仕事にすると決めた彼の今後を、陰ながら応援していきたい。

Twitterで