別に長期インターンは高学歴で頭の良い人だけがやるものでもない#負けず嫌い系女子

The following two tabs change content below.

白石 大樹

【早稲田大学(休学中/20卒)】【Inno-BUTA編集長】 大学受験の挫折やフィリピンでのボランティア経験より形成された《尽力》という価値基準を基に、長期インターンの紹介事業に従事。エージェントとして通算100名以上の学生とキャリア面談を実施する傍ら、NPO法人で難民支援にも取り組んでいる。

長期インターンやキャリアに関するご相談はLINE@へ!
友だち追加

専修大学(経営/3年)に通うM.H(※本人希望により匿名)さんに、今回はインタビューをしてきた。

 

彼女は今年の3月から管理部門のコンサルティング会社で長期インターンを始め、現在も社長と共にクライアント(顧客)である教育事業会社の事業立て直しに取り組んでいる。

 

“コンサルティング”と聞くと、僕の中では“THEビジネスパーソン/高学歴/論理思考/優秀層etc”といったイメージが先行する。加えて、学生という立場で「クライアントの事業を立て直している」なんて聞いたら、読者の皆さんも僕と同じようなことを想うのではないだろうか。

 

しかし、そんなイメージとは(良い意味で)裏腹に、素直で非常に明るい印象で、質問しても質問内容を忘れちゃうぐらいには天然な普通の女の子。「長期インターン5・6社経験しています!」といったビジネスごりごり系人材でもなく、大学1・2年時はフットサルサークルに所属し、2年時は飲み会や旅行など毎日を遊び尽くしていた.

 

そんな彼女に、なぜ長期インターンを始めたのか、その動機や機会について話を聞いてみた。すると、彼女の原体験に限らず、しばし耳にする「長期インターンは学歴の高い優秀層がやるものだ」というステレオタイプ(固定概念)についてまで、会話が発展していった。

 

長期インターンって、本当に優秀な人だけがやるものなのだろうか?彼女の実体験は、一つの解になり得るかもしれない。

ミ選考落ち。周囲と違うことへの焦り。

(フットサルサークル時代の写真)

だいき
そもそも、何で長期インターンをやろうと思ったの?
M.Hさん
2年生の時に学部のゼミ選考があったんですけど、2回も落ちちゃったんですよ。
だいき
え、じゃあいわゆるノンゼミなの?

ノンゼミ大学ではゼミに入り、専門的な卒論を書いて卒業するのが王道。そんな中、ゼミに入っていない者を指す言葉が「ノンゼミ」である。中には、学外活動に取り組むため自主的にノンゼミを選択する人もいるが、選考に漏れてノンゼミを余儀なくされた人が多数派。

M.Hさん
そうなんですよ。周りの仲良い友達は皆ゼミに入ってしまって。周囲と違うことに焦っていた時に、長期インターンのことを知りました。他の人に置いて行かれたくないし、何なら追い越してやるって思って。

そんな最中、友達経由で長期インターンを紹介している企業の人と出逢った。話を聞く中で、長期インターンでスキルアップ出来ることを確信し、実行に移したという。

だいき
どんなスキルアップが目的だったの?
M.Hさん
決断力と継続力です。それらを身に付けるために、今の会社で長期インターンを始めました。
だいき
何でその2つだったの?

ここから、彼女の原体験に遡る。※本稿では決断力の原体験のみを記載。

けず嫌いが原因で変わってしまった自分。

(高校時代の写真)

M.Hさん
小学生の頃に親の都合で転校を4回もしていて。私、小6の頃から今の身長と変わらないんですよ。
だいき
(話が急に飛んだ!笑)どういうこと?
M.Hさん
大きかったんですよ!他の子と比べても。それに、体格差的に足が速かったんですね。

「小学生あるあるですけど…」と話す彼女。彼女が転校するまでクラスで一番足の速かった女の子が、彼女が来たことで2番手に。そのことが原因で嫉妬され、一時(仲間内で)省かれたことがあった。

M.Hさん
でも、私は小さい頃から本当に負けず嫌いで。省かれても負けたくなくて、むしろ1番でいたいって初めは思っていました。昔から、この負けず嫌いが原因で友人関係が悪くなったことはありますね。
だいき
初めは?その後はどう変化したの?
M.Hさん
途中で「自分を控えよう」と感じたんです。本当にしんどくて。7~8ヶ月はクラスの権力を持った人達にそんな感じで。それまでは自己主張の強い行動タイプだったんですけど、そこから変わったと思います。

その後の高校時代では、仲良い友達に「本当に自分のこと言わないよね?感情出さないよね?」と言われるぐらいに自己主張することが無くなってしまった彼女。「1人になるのが辛い。皆と仲良くいたい」という想いのもと、次第に周囲に合わせる一面を持つようになり、自分で判断する力(決断力)が衰えていったという。

だいき
そこで、実際に決断力と継続力を身に付けるために長期インターンを始めたわけだけど、実際に身に付いたの?

「だって、私でもやれてるし。」

(フットサルサークル時代の写真②)

M.Hさん
測定できないので分かりません(笑)ただ、今でも続けているので、そういう意味では身に付いたかと。
だいき
(決断力と継続力の話が終ってしまった…汗)。では、切り口を変えて…。

今でも続けているのは何かしらの理由があると思うんだけど、実際に長期インターンをやって良かったことはある?

M.Hさん
ビジネスマナーやメール文の作成、言葉遣いなど、知っているのが普通かもしれないことを学べたことです。田舎(地元は茨城)から出てきて、本当に何も知らなかったので。
M.Hさん
やっていて損になることは無いので。どこに行っても長期インターンってプラスになるんですよね。

就活の短期インターンでも、人事に長期インターンの経験を話すと「凄い!」と称賛されるらしい。

M.Hさん
でも、私は別に凄いと感じない。(謙遜の意味合いで)私でもやっているので。
だいき
何で凄いと感じないの?
M.Hさん
初めは長期インターンって、高学歴の頭の良い人がやるものだと思っていました。事実、私の職場も早稲田、慶應、上智、そして専修の私です(笑)迷惑をかけてしまうと考えていました。
だいき
そのイメージが崩れた要因っどんな?

何でもやらせてくれる環境が、「長期インターンは学歴の高い優秀層がやるものだ」というステレオタイプ(固定概念)を壊してくれたという。大した能力値の無い、自信の無い自分でも「やりたい!」と声を挙げれば仕事をくれるし、Excelの関数が分からない時でも、「分からない」と言えば一つひとつ丁寧に教えてくれた。

 

学生がやるよりも社長が取り組んだ方が速いはずなのに、「君たちにも成長して欲しいから、僕はやらせる」と言ってくれた。だからこそ、自分らしくやってみようと思えたという。

M.Hさん
逆に自分だけ長期インターン先で学歴が低くて良かったです。周りにはレベルの高い人が沢山いて、(相対的に)自分を立ち返れた。今後の就活だって、初めは見栄を張って企業名ばかりを気にしていたけど、「自分らしいところに行けばいっか」と思えるようになりました。

今回は専修大学のM.Hさんにインタビューをした。

 

過去の原体験から決断力と継続力を身に付けるために始めた長期インターン。学歴も能力値もない(と彼女は考えていたが)、そんな自分でも挑戦できる環境があるという彼女の話は、個人的には面白いと感じた。

 

というのも、当然企業にもよるのだけれど、目に見える判断指標(学歴などの定量的な側面)だけではなく、学生に成長機会を提供するという方針のもと、長期インターン採用を実施している企業もあるということだ。長期インターンは、単に学歴の高い優秀層だけがやるものではない。

 

「何も考えず、とりあえずやってみればいい。やれば分かると思います。」と彼女は最後に話をしてくれた。

Twitterで